地域ならではの味と食文化を広く伝え、未来にとどける仕事
柿の葉すし(すし製造業)
地域ならではの味と食文化を
広く伝え、未来にとどける仕事
株式会社 柿の葉すし本舗たなか
五條市住川町1490
TEL:0747-26-3131
設立:1973年(創業1903年) 従業員数:250人
>> オフィシャルサイト
奈良五條の郷土食「柿の葉すし」
その魅力を全国にとどけています
柿の葉すしは、海から遠く離れた奈良県で生まれた郷土食です。古くは夏祭りのご馳走として、また地域の集まりなどにも欠かせない行事食でした。柿の葉すし本舗たなかは、伝統ある製法と味を守り、お店や通信販売などを通じて、全国の食卓に柿の葉すしをとどけています。
どんなものを作っているの?
交通網や冷蔵設備が発達する以前の山間地域において、海産物は貴重なもの。そんななか、保存性を高めるために鯖を塩と酢でしめ、すし飯の上にのせ、乾燥しないよう名産の柿の葉で包んだのが、柿の葉すしのはじまりでした。保存性と熟成を深めるため、重石ですし飯の空気を抜くのも特徴です。使われる魚は鯖・鮭・鯛が基本ですが、季節ごとの魚による商品も製造されています。
食文化を伝える活動
奈良・五條を代表する名物として、昭和天皇に献上されました。
地域が誇る食文化を次世代へとつなげる取り組みとして、手作り講習会などが定期的に開催されています。
ひと口サイズで食べやすい柿の葉すしの活用法も、広く発信しています。
柿の葉すしが食卓に並ぶまで
こんな人が働いています
店長/北川美香さん
お客様に「たなかの柿の葉すし」をご紹介するのが私の仕事です。県外からのお客様には奈良の魅力もお伝えするなど、付加価値のある接客を心がけています。
欠かせないヒミツ道具
外国語版のカタログ
お店には、海外からのお客様用のカタログを設置しています。
柿の葉すしは、奈良・五條の風土だからこそ生まれた郷土食です。この仕事は、土地に根付いてきた味と食文化を広く伝え、そして未来にとどけるという、とても大事なもの。その責任の重さが、やりがいにもなります。