鋼板を切断・曲げ・穴あなあけし、建造物のパーツを造る仕事
鋼板加工(鉄鋼シャースリット業)
鋼板を切断・曲げ・穴なあけし 建造物パーツを造る仕事
テラダ鋼業 株式会社
生駒市北田原町1575-3
TEL:0743-79-1355
設立:1983年 従業員数:18人
>> オフィシャルサイト
豊富な経験と確かな技術で建造物のパーツ(部品)を製造
建造物を建てる際には、鉄骨の柱や梁を接合するためのパーツが必要です。建造物の中には特殊な形の建物もあります。それらを建てるために、材料である鋼板をいろいろな機械で切断したり、曲げたりし、さまざまな形へと加工します。外から見えないパーツが多いですが、なくてはならない縁の下の力持ちです。
鋼板とは?
鋼板は、機械で圧力をかけながら板状に引き延ばされた鋼鉄です。硬さや厚みなど性質の違う鋼板が、製鉄所でたくさん造られています。くるくる巻いた状態や一枚板の状態で加工会社に運ばれ、パーツなどの製品に生まれ変わります。
どこにパーツが使われているの?
ビルや建物など、鉄骨建築に欠かせないのが鋼板で造られたさまざまなパーツ(部品)です。例えばビルを建てる時、鉄骨梁の接合にはガセット・プレートというパーツが使われます。鉄骨部材の継ぎ手に取り付ける添え板などのパーツも必要です。歩道橋の階段の踏み板も大切なパーツのひとつ。他にも、テーマパークにあるウォータースライダーや大きな客船、鉄塔、高速道路などにも多くのパーツが使われています。普段の生活の中で人々が利用したり、よく目にしたりする建造物を内部で支える重要な役割をしているパーツばかりです。
パーツが出来上がるまで
① 注文受付
お客様からパーツの数量やサイズなどの指示がメールなどで送られてきます。
② 仕入れ
つねに在庫はありますが、注文に合う材質の鋼板を新たに仕入れることもあります。
③ 加工方法の決定
どんな方法で切断するかなど、仕上がりの形に合わせた加工方法を決めます。
④ 切る
いくつかある方法の中から鋼板の性質に合う方法で切断します。
⑤ 穴 をあける
設計図の指示にあるサイズに、ドリルやプレス加工などで穴をあけます。
⑥ 完成
職人さんたちの確かな技術で加工した設計図通りのパーツが出来上がります。
他にどんな仕事があるの?
C ADオペレーション
CADというシステムを使い、コンピューターで注文に合わせたパーツの設計図を作る仕事です。切断・曲げ・穴あけなど、作業現場ごとに指示内容を製作し共有します。
工程管理
注文を受けてから納品まで、全ての工程がスムーズに進むよう的確な指示を出します。加工の内容ごとに作業を振り分けるなど、製品を仕上げるために大切な仕事です。
こんな人が働いています
シャーリング責任者/服部紀之さん
鋼板を切断する機械(シャーリングマシン)の責任者です。プラズマ、レーザー、ガスなどで切断する危険な仕事なので、常に気を引き締めて作業をしています。
営業部長/窪 紀子さん
取り引き先との窓口になる仕事をしています。全工程を管理し、注文通りの製品を期日までに納品するための司令塔でもあるので、各部署に気を配ります。
パーツがなければ建造物などを造ることができないため、鉄骨建築を支えているという誇りをもてる仕事です。完成した建造物を見た時や、取り引き先から「いつもありがとう」と言われた時に、よりいっそうのやりがいを感じられるところが魅力です。