日本酒蔵から総合酒類メーカーへ。伝統と革新をミックスした酒造づくり
造り酒屋(清酒製造業) 見学OK
日本酒蔵から総合酒類メーカーへ
伝統と革新をミックスした酒造り
梅乃宿酒造 株式会社
葛城市寺口27-1
TEL:0745-69-2121
創業:1893年 従業員数:71人
>> オフィシャルサイト
昔から続く製造製法を守りながら
新しい酒造りに挑戦する酒蔵
梅乃宿酒造は1893年創醸の地酒蔵。伝統文化である日本酒を守り、手間暇を惜しまず、多くの人に喜ばれるお酒をつくり続けています。また、お酒を飲む人の好みが多様化し、それに対応していくため、日本酒と果物を使った商品などこれまでの枠を越えた新しいお酒づくりにも力を入ています。
どんなものを作っているの?
日本酒にはお酒づくりに適したお米を使用。お酒の種類に合わせて、お米の表面を削り、中心部分を使っておいしい日本酒をつくります。他にも人気の果物を使ったお酒もつくっています。
お酒づくりの文化を広く伝えるために情報発信をしています。酒蔵見学では、お酒がどうやってできるのかを紹介。県外や海外の人にも分かりやすく伝えています。
こんな仕事もしています
どうやってできるの?
① 精米
原料となる酒米を削る工程。大吟醸の 場合は50時間磨き上げたものを使 います。
② 洗米・浸漬
米に水を吸わせる工程。気温や水温で吸水時間が変わるので、秒単位で管理します。
③ 蒸米
水から上げた酒米を一晩おき、1トン位入る大きな釜に入れて1時間程蒸します。
④ 製麹
麹菌を米に付着させて麹を作る工程。手入 れをしながら、2日間菌を繁殖させます。
⑤ 発酵
麹と蒸米、水に酵母を加え発酵させます。 お酒になるには1か月位かかります。
⑥ 上槽
甘酒のようなもろみを絞って日本酒と酒粕に分ける作業。日本酒の完成です。
⑦ 瓶詰
品質を守るため、火入れや生酒などお酒の特徴に合わせた方法で瓶詰めします。
⑧ ラベル貼り
お酒の顔でもあるラベルを丁寧に貼り、お客様に届ける前の検品作業を行います。
お酒によって製造期間は違いますが、1種類の日本酒が完成するまでに2か月程度かかります。梅乃宿酒造では、9月から5月にかけて 製造。大吟醸など高級な日本酒は12月~2月の一番寒い時期に造ります。
こんな人が働いています
製造部長/桝永剛さん
酒造りの計画を立て、おいしいお酒が造れるように考えます。毎年造る銘柄でも、長 く愛されるために少しずつ味を変えています。
五代目蔵元/吉田佳代さん
会社の仲間が愛情を込めて造ったお酒をたくさんの人に知ってもらうのが私の仕事です。お客様に「おいしい!」と言っ てもらうのが何よりうれしいです。
心を込めて造ったお酒を手に取って選んでいただき、飲んでもらえる喜びは、何ものにも代えがたいものです。お米と水という身近な物からできるお酒は、人々の暮らしの一部となり、生活を豊かにすることができます。